うちには、来年、小学校に入学する息子がおりまして、
この時期、幼稚園の年長ともなると、お母さん達のあいだで、話題となるのが、「ランドセル」です。
「もう、買った?」、「何色にした?」など、親たちも子供の成長の節目として楽しみな時期です。
その息子は、隔世遺伝って本当にあるんだなぁという程、妻のお父上、おじいちゃん似で、しかも初孫。
おじいちゃん、おばあちゃんも、記念のランドセルを孫へと、思ってくれていたかもしれないのですが、
妻と私とで、どうしても買ってあげたい「ランドセル」がありました。
それが、「土屋鞄のランドセル」でした。
その中でも、私たちの決めてとなったのが、店舗予約限定の「ヌメ革ランドセル」です。
店舗限定なので、伊勢から一番近い直営店は、名古屋店。
家業の忙しい祖父母に、そこまで足を運んでいただくわけにもいかず、
先日、少ない休みを利用し、『土屋鞄製造所 童具店・名古屋店』に行ってまいりました。
ヌメ革のランドセルは、素材本来の良さを活かし、表面加工が施されていません。
ですので、キズがつきやすい素材ではあるのですが、それはただのキズではなく、時間とともに、経年変化を楽しめる証。
「傷を恐れず、このランドセルとともに成長し、その6年間の思い出を詰め込んでもらいたい。」
そんな想いで、私たちが選んだ息子へのプレゼントです。
心のキズや、こけて擦りむいた身体のキズ。生身の人間も相当、傷つきやすいものですが、
そのキズから学ぶことで、成長していき、この革と同様に、人間としての深みや味となっていくのでしょう。
子供達には、まだ、そんなことはわからくてもいいのですが、大人になってからその気持ちが少しでも、
わかってくれればいいんです。
また、造り手側に視線を移すと、
パーツが多いランドセルで、この素材は、職人さんたちにとって、特に気をつかう仕事だと容易に察しがつきます。
その点も、当店の神棚や神具、神徒壇に使われる木曾桧と通づるものを感じます。
同様に表面処理がされていない、無垢の白木で造られておりますので、
少しでも爪が長かったり、どこかに当ててしまうと、表面にすぐに傷をつけてしまいます。
そうした、ものづくりのこだわりを通しても、迷わずこの製品に惹かれていったひとつでもあります。
現物を見て「あぁ、これだ。よくぞ、このシリーズを販売してくれました。」と敬服の念すら覚えながら、即決。
後日、その様子が『土屋鞄のランドセル』オフィシャルサイトのトップページ「本日のお客様」に使用され、感激。
(※日々更新されておりますので、現在の画面とは異なります。)
これで、あとは、3月の納品を楽しみに待っているだけ。
そう思っておりましたが..........
その日から、約一ヶ月が経とうとしていたその日。
何ということでしょう!
想いは通づるものなのか、今回ばかりは、いまだ興奮覚めやりません。
当店の受注管理画面に、「土屋鞄製造所 本店」から受注が、、。
え、まさかと思い、何度も見直してみました。「こないだ、行った土屋鞄さん?」
よくみると、発送先としての支店名がづらりと並んでいる。 すぐに、家内に連絡し、二人で仰天。
もちろん、ランドセルの申し込みには自宅の住所を記入。当店を知る由もない上でのご用命です。
興奮を少し抑え、支店別にご注文を振り分け、このいきさつをご担当者様にご連絡、ご承諾後、
この記事を書かせていただいております。
株式会社 土屋鞄製造所 ご担当者のH様、ならびに、拙いこちらからのメールをご覧いただいた職人さん達。
偶然ながらトップページに使用して下さった、WEB担当者様、
そして、御社を支える、全ての関係者の皆様へ、この度の、ご縁に心から御礼申し上げます。
最後に念のためではございますが、
御社様のように、世に名が通った会社様から注文をいただけたということで、ここに記載する訳ではありません。
手前味噌ではございますが、大手ゼネコン様や、大手自動車部品メーカー様、某音楽プロダクション様、
某有名大学様、某球場運営会社様、などなど、名がつく会社様へのご納品実績は今までにもございますが、
その名を、これ見よがしに、出したことは一度もありませんし、金額や内容は、関係ありません。
今回の、この短期間で起こった不思議な出会いと、ものづくりを通して共鳴することがあったことへの、
感謝の気持ちと、悦びを書き綴ったまでです。
まだまだ、想いは書ききれない程ですが、これからも日本の手仕事の価値を拡げ、牽引していって下さい。
御社の今後益々のご活躍を、遠く離れた伊勢の地より、陰ながら楽しみにしております。
土屋鞄さんのこちらの直営店様にて、当店のしめ縄が飾られる予定です。
実店舗一覧 >> https://www.tsuchiya-kaban.jp/user_data/shop_map_list.php
知る人ぞ知る、あこがれの日本ブランド。
革の鞄を熟練の職人さんたちが、丹精込めてつくっていらっしゃる土屋鞄製造所様のサイトは >> こちら
その土屋鞄さんのランドセルのサイトは >> こちら
そしてこちらが、当店の >> しめ縄 です。